妻が観たいと言っていた「オイディプス王」を観ました。
観たと言ってももう公演をやっているわけではないので、DVDで観たわけですが、久しぶりに「生」の迫力、「一発勝負」の美に涙が止まりませんでした。
演出は世界の蜷川幸雄(にながわゆきお)で、主演は狂言師の野村萬斎(のむらまんさい)です。
2ヶ月ぐらいに「身毒丸(しんとくまる)」をDVDで観て「やっぱり演劇ってすごいな、映画では絶対に味わえない人間臭ささがある」と思っていたのですが、それを遥かにしのぐ感動に脳が麻痺しました。
この舞台を完成さえるために動いた人の数、制作費用、編集のきかない一発勝負の世界感、ストーリー、演じている人のレベルの高さ、表現力、読書のように頭の中でうごめくいくつもの妄想・・・。
アテネ公演の裏側にある様々なものと、内容を考えると鳥肌が立ち、両目から流れ出す涙は頬をつたい、顎から胸におちていました。
観終わった後はまるでパワースポットなどの大自然に触れたような清々しさが全身をつつみこみます。
そんなにすごいの?
もっと説明して。
と思われる人もいるかと思いますが、説明ができません。
弾丸トラベラーとかで朝日を観て感動している人に、その景色がどうだったか説明してと言っているようなものです。
とにかく観て下さい。
でも、30歳を超えないと、この良さはわからないと思います。
多分、20歳の僕が観ても「へぇ」としか思わなかったでしょう。
歳によっていろいろなモノの観方ができるようになった証拠かと思います。





