新卒君が一人会社を去ることになりました。
僕の下で約5ヶ月頑張ってくれたのですが、家庭の都合と本人のやりたいことの方向性の違いで辞めることになりました。
僕の鍛え方がそもそもきつすぎた可能性もあります。
僕は最初から「お勉強」を教えるつもりはなく「考える力」を教えるつもりでした。
ある問題に対して答えを知っていても、絶対に1日以上は考えさせていました。
間違えた答えを出した場合は、さらにもう1日考えさせました。
ヤフーやグーグルなどの検索エンジンで調べたり、本を読んだり、人に聞いたりというのはOKです。
何かの壁にぶつかった時に、その壁を乗り越える力、打ち破る力がなければ人間は大きくなりません。
手取り足とり何かを教えても、それはすぐに頭から消え去ってしまいます。
部活やスポーツと同じで、必死で繰り返して、自分の意思で会得したもの以外、人間は忘れてしまうのです。
そして、会得したものをいくつも重ね合わせることで、新しい壁の対処方法がみつかるわけです。
コーディング、プログラミング、デザインができればWEBの世界で成功できる、大金を手にできる、人の役に立てると思ったら大きな間違いです。
コーディング、プログラミング、デザインなどはWEBサイトを作る「道具」にすぎません。
家を作る時の釘、ネジ、柱などと同じです。
釘、ネジ、柱があっても家はできません。
「家を作る!」という目的が生まれて、初めて釘、ネジ、柱が必要となります。
図面を起こして、それ通りに柱を組んで、釘とネジを適所に打ち込んで家は完成します。
釘、ネジ、柱を扱う人の技術レベルによっても、その家の出来栄えは大きく変わります。
ホームページも同じです。
コーディング、プログラミング、デザインができたって、それには何にも意味がありません。
それらをうまく融合できる力がある人が良いサイトを作れる人です。
そして、作ったWEBサイト自体も「広告」の1つのでしかありません。
作るだけでは何も意味がありません。
逆に言うと、作るだけなら本屋の知識だけで作れてしまうのです。
でも、現場では予想外のトラブルが次から次に起こります。
そのトラブルの壁は見たこともないほど巨大なこともありました。
でも、落ち着いて、1つ1つ丁寧に見ていくと、意外に壁の土台がもろく「お客様に一度お詫びをして整理をする」ことで解決できることもあります。
また、デザイナーとプログラマーのコミュニケーション不足なだけで、二人のわだかまりを取るためにディレクターを含めて三人で打ち合わせして、やることを確認できたら即解決なんてこともあります。
知識なんてものはいくらでも身につけられるのですが、こういうのは経験でしか身につけられません。
でも、時代なんでしょうかね?
なかなか、こういうことを理解できる新人が減って来ている気がします。
今回辞めてしまう新卒の子も同じようなところがありました。
俺だって最初からなんでもできたわけじゃないし、誰かに教わったわけでもないけど、この業界には5年以上いるわけだから、黙って言うこと聞いてやってろとは思ったのですが・・・
でも、やめてしまう子は「自営業の父を継ぐ」「体を動かす仕事をしたい」ということだったので、引き留めることは不可能でした。
自分の父親の会社のWEBサイトを作って、父の仕事を手伝って技術を学んで親孝行したいそうです。
2つの見方ができます。
父をネタに現実逃避しているだけ、でなければ本当に親の後継ぎになりたいの2つです。
3年後「父の会社が安定して、自分にもこれだけ技術がついて、これだけお客さが増えて、こんなに人から喜ばれるようになりました。」と言って会えたらうれしいなと思います。





