‘映画・ドラマ’ カテゴリーのアーカイブ

今敏(こんさとし)氏が亡くなりました・・・

2010年8月26日 木曜日

日本を代表するアニメ映画監督、今敏(こんさとし)監督が亡くなりました。

日本のアニメ文化の存在、価値、クオリティの高さを発信したのはスタジオジブリの宮崎駿監督だけではありません。

「アキラ」や「メモリーズ」を作った大友克洋(おおともかつひろ)監督だけではありません。

今敏監督は「千年女優」「東京ゴッドファーザーズ」でその名を日本だけでなく、世界にまで広げました。

ジブリでも大友ワールドでもない、今敏監督は2つの作品でその実力を世界にみせつけました。

子供向けではない、ジブリにはない大人向けなストーリー構成、そして大友ワールドとは違った大胆さ、特に「千年女優」では平沢進(ひらさわすすむ)氏のテクノポップ音楽を映画にふんだんにとりいれることで、映画のスケールを倍増させることに成功していました。

まだまだこれからという46歳、非常に残念です。

パプリカ・・・

ツタヤでみかけるたびに「あー、まだこれ観てないな・・・」と思ってました。

今年の夏のアニメはサマーウォーズだったのですが、ちょっとパプリカ気になりますね。

映画でいろいろ評価をしているサイトがありますが、それなりにどこのサイトも平均点以上ありそうですね。

映画の出来栄えの目安として使いますが、平均点が高いから良いとか悪いとか、映画ってそういうものではないと思います。

鑑賞している人の背景とか、心情とか知識レベルとか感性とか、もっと具体的なところで言うと悩んでいることとか、迷っていることとかで評価はそれぞれ変わるものなのですよ。

だから僕は映画を語るのが嫌です。

語れと言われたら語りますが、人それぞれの見方があるので、いくら説明してもわからない人はわからないし、わかってくれる人は説明するまでもない。

映画評論家として「1日2本は必ず観ます!」とか言っている人は信用というか、この人が言っているから間違いないとか思いますが、1年に数本程度、しかも特定のジャンルの映画しかみないような映画評論家きどりのやつの発言は反吐がでます。

借りぐらしのアリエッティを「ナウシカと比較して・・・」「千と千尋のような物語の高揚が・・・」とか書いている記事をみると、アリエッティはアリエッティであり、他のジブリ作品と比較すること自体が間違っていると思いますね。

話はずれましたが、今敏のご冥福をお祈りいたします。

アリエッティのサントラはセシル・コルベル版を買おう!

2010年8月24日 火曜日

サントラにはまっている今日この頃です。

一時期、曲を聞きながら仕事をする余裕が全くなかったのですが、最近、どうせ会社の中の雑音を聞きながら仕事をするぐらいなら、何か聞きながら仕事をした方が得だと思って映画のサントラを聞いています。

当然、サマーウォーズだけだと飽きてしまうので、次は借りぐらしのアリエッティにしました。

映画を観ている時に本当に音楽が美しく、幻想的でした。

でも、ダイナミックな曲もあり、これはいつか買おうと思っていたので買ってしまいました。

でも、買う時に非常に悩みました。

実はサウンドトラック版とセシル・コルベル版があるのです。

アマゾンで違いを一生懸命調べてみてわかったのですが、サントラは完全にサントラなので「声」が入っていません。

音だけです。

でも、セシル・コルベルが表紙のCDは全曲、彼女の歌声が入っています。

僕は映画の世界観よりも彼女の歌声の方を優先したのでこっちを買いました。

セシル・コルベル(借りぐらしのアリエッティ)

中身はこんな感じです。

レコードのようなデザイン

全部で40分ぐらいですが、アリエッティの世界観をそのままに、また彼女の美しい歌声と民族楽器の調和が素晴らしいです。

渋谷のHMVも閉店になってしまって、CD離れが深刻化しているそうですが、時代の流れなんでしょうね。

エコのためにもCDじゃない方がいいだろうし・・・。

でも、僕は音楽が入ったMP3プレイヤーが壊れたらどうすんだ!と思っているので、高くてもCDを買います。

サマーウォーズ

2010年8月9日 月曜日

今週末も時間をもてあまして映画3本観ちゃいました。

「レッドクリフ2」「インセプション」「サマーウォーズ」の3本です。

この3本の中で一番はサマーウォーズでした。

レッドクリフ2はつまらないわけではないですが、ありふれた戦争映画なので物足りない。

ジョンウー監督の株は僕の中では「フェイスオフ」が最高値で、そこからは下降の一途です。

インセプションの監督はダークナイトのクリストファー・ノーランです。

緻密に計算された世界観と編集で2時間30分ぐらいのロング映画ながら、途中でだらける感じもせずに、緊張感たっぷりの映画でした。

ものすごい神経を削られます。

ですが、一番は2009年の夏に公開された「サマーウォーズ」です。

金曜ロードショーで観たのですが、まさか泣かされるとは思いませんでした・・・。

「オズ(OZ)」というインターネットを利用した仮想空間でのトラブルが、現実世界にも影響してしまうという2チャンネル系アニメです。

このアニメでの指摘があるとおり、1つのシステムでトラブルが発生した場合、いろいろなシステムがそこに依存していると、どこまで影響があるのか全くわからないので、このようなシステムが現実することはあと1000年以上も先だと思いますが・・・。

例え出来たとしても4億人もの人がアクセスするサーバー台数、電力、帯域等を考えると東京ドーム10個分とかのサーバースペースが必要かも・・・。

そんなIT企業に勤めている人であれば必ず楽しむことができるサマーウォーズ!

泣いてしまったのはおばあちゃんが関係各所に「渇」を入れる電話のシーン。

おばあちゃんが背負ってきたものが滲み出ているシーンは何かに行き詰っている人が観たら泣いてしまうでしょう。

怒ってくれる、渇を入れられる、でも受け入れてくれるというでっかい人に僕は弱いです。

でも人によっては「お前には言われたくない・・・」と思いますがね。

やっぱり自分が尊敬する人から怒られないと当然反発心だけが出るので無理ですね。

ちょっとだけ中身のネタばれですが、暴走するOZに対して親戚が自分が持っている力、自分でできる範囲のことを必死で考えて連携をとって立ち向かいます。

最後はドラゴンボールの元気玉級の破壊力でハッピーエンドです。

是非、ブルーレイを持っている人はCGバリバリで蛍光色がギラギラの映像を楽しんでください。

僕はヨドバシのエコポイントのJCB商品券が来たら買います。

おくりびと

2010年7月28日 水曜日

先週末、TUTAYAでレンタル1本100円キャンペーンをやっていたので、「ダークナイト」「パッチギ!(LOVE&PEACE)」「おくりびと」の3作品を借りて観ました。

ダークナイトは噂通りクオリティが高い作品でした。

バットマンシリーズは観たことなかったのですが、全く知らない自分でも楽しめる内容でした。

ちょっとえぐいかなぁと思うようなシーンもありましたが、予想外の駆け引きでかなりエキサイティングでした。

パッチギ!(LOVE&PEACE)も良かったですが、やっぱり1作品目のエリカ様が出ている方がよいですね。

井筒監督は最後にたたみかけてくるような構成が好きですね。

で、おくりびとを最後に観たわけですが、これはものすごく素晴らしい作品です。

アカデミー賞受賞した理由がよくわかります。

日本人でも「納棺の儀式」を観たことがある人は少ないのではないでしょうか。

この映画で初めて納棺の儀式には「技術」があり、そしてそれは美しいまでに洗練されていて、神秘的な要素を秘めていました。

日本人でもビックリするような内容に、世界の人がビックリしないわけがありません。

アカデミー賞外国語映画賞も納得です。

しかも、映画の内容、構成もしっかりとしていて感動の涙を誘います。

「死」というものに対して、生きている人は嫌悪を感じるのが普通で葬儀屋に好意的なイメージを持てる人は少ないと思います。

しかし、必ず人は死ぬのです。

極論を言えば、死ぬために生まれてきているようなものです。

その「死」に対しての教育というものが今の日本には欠けている気がします。

「死」=「恐怖」「心霊現象」「呪い」のような間違った世界観が広がりすぎていると思います。

おくりびとは非常にいろいろなことを考えさせてくれる素晴らしい作品でした。

沈まぬ太陽

2010年7月22日 木曜日

沈まぬ太陽はJAL(ジャパンエアーライン)をモデルとした小説です。

事実かどうかの確認をとることはできませんが、原作者の山崎豊子氏は数々の書籍、雑誌を参考に書かれているので、内容は事実に近いことが予想されます。

アフリカ篇(上)、アフリカ篇(下)、御巣鷹山篇、会長室篇(上)、会長室篇(下)の5巻でセットです。

アフリカ篇では大企業の懲罰人事の理不尽さを描き、御巣鷹山篇では飛行機事故の残酷さを描き、会長室篇では大企業の体質を変えることが容易ではないということが描かれています。

こんな濃い内容を映画化した「沈まぬ太陽」はどんな作品に仕上がっているのか・・・。

感想は「本読んでないと絶対わかんない・・・」という感じでした。

登場人物が多すぎて、誰がなんなのか、そのバックグラウンドも深くは書いていないので何が何やらの状態です。

なんか、企業の傲慢な体質が御巣鷹山事故を引き起こし、不正をしていたやつが最後は痛い目に会うということは理解できると思うのですが、原作はそんな薄っぺらいものではありません。

この映画を観ただけで「沈まぬ太陽」を読んだつもりにならないでいただきたいです。

原作の本の方が数百倍人の心を揺さぶる力を持っています。

借りぐらしのアリエッティ

2010年7月20日 火曜日

宮崎駿の背中を見続けてきた米林宏昌(よねばやしひろまさ)氏の初長編アニメ監督作品「借りぐらしのアリエッティ」を観てきました。

絵の質感は「ザ・ジブリ!」という感じだったのですが、音楽が今までのジブリっぽさを脱却し、一歩踏み出した感じがあります。

映画を楽しむと言うよりも、その映画の雰囲気をゆったりとした気分で楽しめる映画でした。

ということで、子供向けの作品ではありません。

ポニョのノリで観に来ると子供は「ぽかーん」として終わります。

正直、展開に物足りなさはありますが、命がけのスローライフという観方をすれば納得なのではないでしょうか。

長編アニメとはいえ90分ぐらいですから、もう30分で突っ込んだところまで行って欲しかったです。

後は想像にお任せしますというような手法ですね。

なので「借りぐらしのアリエッティ2~新天地編~」のような感じで続編を作ってもいいかもしれませんね。

スタジオジブリは宮崎駿がいなくても良い作品を作れるのである!ということをアピールできたと思います。

ゲド戦記では「やっぱり宮崎駿しかいないのか、この会社は・・・」と思ってしまいましたからね。

米林宏昌監督のセンスは素晴らしいです。

脚本は宮崎駿とは言え、その脚本を生かすも殺すも監督次第ですからね。

編集、構成、音楽、展開で作品の質が決まります。

ストーリーが悪いから映画が悪い、ストーリーが良いから映画が良いわけではありません。

その世界観をどのようにお客様に伝えるかは監督の「腕」なのです。

ファウストの悲劇

2010年7月18日 日曜日

渋谷のBUNKAMURAで観てきました。

内容はともかく、初めての舞台で超興奮しました!

C列の一番端だったのですが、舞台に近くてよかったです。

観る前にトイレのために席を立って2階席や後ろの方の席から舞台を観てみたのですが、やっぱり遠く感じました。

「生」を堪能できる準備は万端です!

で、開演!

いきなり蜷川ワールド満載でした。

オイディプス王、身毒丸(しんとくまる)を観て思ったのですが、蜷川幸雄はちょっとグロい感じ、アンダーグラウンドな世界観が好きなんですね。

サイレントヒル好きの僕も「おおー、なんか気持ち悪いけどすげぇ!」って感じでした。

さて、内容なのですが酷評もかなり多かった通り、蜷川ワールドが好きじゃない人が観たらNGでしょうという内容でした。

話の内容も自業自得系なので、特に映画のようなスリリングなものは一切ありません。

でも、それが「舞台」ってやつなんですよね。

主演の野村萬斎はあいかわらずの迫力でした。

ラストシーンのたたみこむような台詞の連打、演じる人のエネルギーがビシビシと伝わってきます。

ですが、僕は「舞台俳優」という職業の人をなめていました。

ラッパのマークでおなじみの勝村政信がそれ以上にこの舞台では輝いていました。

野村萬斎が喰われている感じがします。

野村萬斎の熱さとは違い、勝村政信は余裕の熱さを持って演技しているように感じました。

舞台の雰囲気を見ながら、そして自分も楽しんで演技をしている余裕があるように感じられました。

役者って商売は大変だし、給料も安いけどやめられないんだろうなと心底感じました。

また、今回のファウストの悲劇には休憩時間が20分間あったのですが、その休憩時間にロビーでコーヒーやシャンパンなどを楽しむ人見て、「あー、大人の遊びってすげぇなぁ」と思いました。

舞台は生モノ!

観るたびに変わるだろうし、そして舞台の一員になっている気がして映画とは全く違う楽しさでした。

舞台はストーリーを観に行くのではない、人間を体感しに行く場所だと思いました。

紅の豚

2010年7月9日 金曜日

たまたまテレビをつけたら「紅の豚(くれないのぶた)」がやっていました。

なんとなく「見て」いたのですが、いつの間にか「観て」いました。

これ、すごい作品ですね・・・。

いや、何度も再放送やっているし、10年前とかも大好きで、ビデオに録画して何回も観ていたのですが、なんか久しぶりに観て鳥肌が立ちました。

当時、母親が「これは大人の映画ね」と言っていたのが今になってわかりました。

これは完全にターゲットが大人なのです。

ナウシカでもラピュタでもなく、宮崎駿が初めてターゲット層を明確にした映画なのではないでしょうか?

「崖の上のぽにょ」は完全に子供向けの映画ですが、大人でも一応楽しめます。

ですが「紅の豚」は完全に逆で、大人向けの映画で子供でも一応楽しめますって映画なんですね。

31歳になってやっとこの作品の良さがわかりました。

ポルコがかっこいいのはなんとなくわかっていましたが、こんなにカッコいいとは・・・。

ベルリーニとジーナの関係、そこに挟まれたポルコの複雑な心境、そんな大人に恋をしてしまうフィオ・・・。

シブイ!

この映画は渋すぎです!

男気万歳!

そしてなにより、この映画のお陰で僕は戦闘機が好きになりました。

その結果、エースコンバットにはまることに・・・。

2010年8月に東京、ロンドンなど実在の都市を舞台とした新作がPSPで発売されます。

楽しみです。

とりあえず、7月の中旬ごろから体験版をダウンロードできるみたいなのでやってみる予定です。

オイディプス王

2010年6月14日 月曜日

妻が観たいと言っていた「オイディプス王」を観ました。

観たと言ってももう公演をやっているわけではないので、DVDで観たわけですが、久しぶりに「生」の迫力、「一発勝負」の美に涙が止まりませんでした。

演出は世界の蜷川幸雄(にながわゆきお)で、主演は狂言師の野村萬斎(のむらまんさい)です。

2ヶ月ぐらいに「身毒丸(しんとくまる)」をDVDで観て「やっぱり演劇ってすごいな、映画では絶対に味わえない人間臭ささがある」と思っていたのですが、それを遥かにしのぐ感動に脳が麻痺しました。

この舞台を完成さえるために動いた人の数、制作費用、編集のきかない一発勝負の世界感、ストーリー、演じている人のレベルの高さ、表現力、読書のように頭の中でうごめくいくつもの妄想・・・。

アテネ公演の裏側にある様々なものと、内容を考えると鳥肌が立ち、両目から流れ出す涙は頬をつたい、顎から胸におちていました。

観終わった後はまるでパワースポットなどの大自然に触れたような清々しさが全身をつつみこみます。

そんなにすごいの?

もっと説明して。

と思われる人もいるかと思いますが、説明ができません。

弾丸トラベラーとかで朝日を観て感動している人に、その景色がどうだったか説明してと言っているようなものです。

とにかく観て下さい。

でも、30歳を超えないと、この良さはわからないと思います。

多分、20歳の僕が観ても「へぇ」としか思わなかったでしょう。

歳によっていろいろなモノの観方ができるようになった証拠かと思います。

SEX AND THE CITY 2

2010年6月7日 月曜日

嫁が「絶対観に行く!」というので行ってきました。

SEX AND THE CITY 2に関しては2年ぐらい前にいろいろな憶測が飛び交い、「ビッグが破産した!」「キャリーが妊娠した」とかいろいろありましたが、見事なまでに全部ガセネタでした。

だいたい「2」はどんな映画でも失敗するので、今回は「ゴージャスな旅の映像を楽しみに行こう」と決めて観ました。

そういう目線であればかなり楽しい映画です。

そもそもSEX AND THE CITYは約10年前、まだワールドトレードセンターが存在していたころにスタートした30分ドラマ。

このドラマは若い女性、特に30代~20代に人気がありました。

女性目線で「男の価値」をばっさりと切って行く、または自分たちが切られる人間模様は「生」です。

男はこのドラマを観て「女の性(サガ)」を学ぶべきだと思いました。

いろんな人がいていいじゃないか、仕方ないじゃないか、所詮は人間、失敗もするよ、でも楽しければいいよねという爽快ドラマの代名詞でしょう。

でも、決して家族では観ないように・・・。

ということで映画の感想でしたが、かなりゴージャスでしたね。

予想通り「海外旅行に行きたい!」という欲求にものすごいかられました・・・。

ストーリーに期待してはいけません。

「1」よりもかなりストーリーは薄いです。

ドラマチックな感じもしません。

むしろ原点回帰したような感じです。

30分を2時間に引き延ばしたようなドラマ感覚の映画でした。